スーパーのすすめ!!
「ずっと夢みていたペルー旅行。
観光の説明はガイドさんがいるし、日本への土産はみやげ物店でそろうし・・・。
でもまだ何か足りない・・・せっかく旅行だからこそ、その土地を肌で感じてみたい。」
そんな方には、是非リマ市内に点在するスーパーマーケットを覗いてみることをオススメします。
スーパーを自分で歩くということは、まず第一にその国または地域の人の生活の風景(物価や飲食・流行の形態など)を垣間見ることができます。
また、旅行客を対象とした土産もの店には並んでいない、ペルーにちなむ思わぬ掘り出し物が見つかったりもします。
ガイドブックにはないオンリーワンな情報や思い出を探しにスーパーを覗いてみましょう!
リマ市内には中国系ペルー人が経営するWong ,Metroや、チリ資本のSanta Isabel (最近はVivandaという高級感を打ち出したスーパーに移行しつつありますが)、Tottus , Plaza Vea など、スーパーが多数点在しております。ここでは、品物の種類が豊富なWongの店内を探検してみましょう。
1 入り口にて
ペルーのスーパーでは万引き予防のため、スーパー内に大きなリュックやカバンを持ち込むのは禁止されています。(女性用の小さいショルダー程度なら大丈夫です)大きな荷物がある場合は、入り口のレセプションで預かってもらいましょう。その際、必ず預り札を受け取ってください。
身軽になったら、さあ探検開始!!
2 色鮮やかな野菜・果物売り場
私たちが普段口にする野菜の中には、アンデス原産のものが実は多くあります。アンデスオリジナルの野菜たちを探しに、まずは生鮮食品売り場へ。
例えば、アンデス原産の野菜の横綱ともいえるジャガイモひとつとっても、普通のじゃがいもの他に、スープの中に軽く溶かして旨みを出す黄色いジャガイモ(papa amarilla)
やさつまいもに似た甘くてほくほくとしたカモーテ(camote)などなど、沢山の種類が並んでおります。余談ですが、このカモーテ、ペルーの代表料理、セビチェの付け合せとして最高です。
おやっ?紫色をしたとうもろこしがあります。これもアンデス古来のとうもろこしの一種類で、これにパイナップルとを十分煮だした後適量の砂糖を加えると、ペルーの代表的な飲み物であるチチャモラーダ(Cicha morada)が出来上がります。とうもろこしに含まれる栄養と適度な甘さが、子供から大人まで幅広く愛飲される理由でしょう。我が家の食卓にも欠かせないものです。
野菜のコーナーについてもまだまだ説明したいのですが、今後「アンデスの食材」という別のコラムを作る予定ですので、その時まで乞ご期待あれ!
さあ、次は果物です。ここでも代表的なものに絞ってみましょう。まずは「アンデスのパッションフルーツ」または「パッションフルーツのご先祖様」という別名をもつマラクーヤ(maracuya)。近づくとつんと鼻を突く南国の匂いがし、すでにただものではない・・・何かを漂わせています。このマラクーヤ、そのままだと酸味が強いので、一般的に好まれているのが絞って砂糖を加えてジュースとして飲む方法です。これが美味しい!!ペルーではとかく甘めの飲み物が多い中で、このマラクーヤジュースの控えめの甘さとほのかな酸味が、何とも新鮮で美味しいです。
またもうひとつ、絶品なのがマラクーヤのアイスクリーム・・・やはり甘すぎないというところ、清涼感漂う食感というのが人気の秘訣でしょうか。
おっと、いいのか!?こんな無造作にあのチリモヤ様が!!!日本ではチリモヤというと超がつく高級果物ですよね。主に贈答品として売られているようですね。それもそのはずお値段もかなりのものですから。しかし、ここペルーでは日常的に食べられる果物です。その証拠に、1キログラム当たり約200円程度です。お味は甘めでちょっともったりとしていてと形容しがたいのですが、食べるとついくせになる個性的な果物です。
その他にもサボテンに似たトゥーナ(tuna)や、整腸作用を促すと言われているグラナディージャ(gradadilla)など、ペルー特有の果物に限ってみてもかなり種類が豊富です。もちろん普段日本人が口にするような野菜・果物も豊富に棚にならんでおります。。
ではここからは、観光の時間の合間にちょっとスーパーをのぞいてみたいという旅行者の方々向けに、スーパーでしか見つけることの出来ないペルーならではの掘り出し物を、コーナー別にご紹介してみましょう。特にここでは、日本にももって帰りやすい商品に限ってみました。
3 スナック菓子コーナー
まずは皆が大好きなスナック菓子類。ありました、ありました。ビールのおつまみに最高のペルーのジャイアントコーンの実をからっと揚げたスナック、セニョールマイス(Senor Maiz)。ピリから味やチーズ味、薄塩味、薬草ミックス味などお好みでお選びください。カモーテを揚げたカモーテチッップスもポテトチップスより薄味で甘みがあり、ついついもう一枚と手が出てしまいます。
4 飲料水コーナー
次は飲料水のコーナーです。これぞペルーという飲み物、その名もインカコーラ(Inca Kola)
。もう名前からスゴイですよね。独特の黄色はカモミール(マンサニージャ)の色だとか・・・・。味もコカコーラを少し薬っっぽくしたような、個性的な味です。これを飲まずしてペルーを知らず!!滞在中是非一度はご賞味ください。またダイエット中の方には、カロリー控えめのインカコーラライトもあります。
ああこんなものもありました。水分補給に抜群として日本でもお馴染みのゲータレイドのマラクーヤ味。これはさっぱりとした味で美味しいです。
すぐ横にはビールが並んでいますが、ペルー産のビールには主に、クスケーニャ(CUSUQENA,クスコ娘)・クリスタル(CRISTAL).ピルセン(PILSEN)の三種類があります。クスケーニャが一番ライトで爽快な喉ごし、ピルセンが一番コクのある味わいといったところでしょうか。
またペルーでは水道水をそのままお飲みになることは出来ませんので、滞在中ミネラルウォーターの確保が必要不可欠となります。その際、炭酸ガス入り(con gas)と炭酸ガスなし(sin gas)の二種類がありますので、買い物の際には気をつけましょう。日本人にはガスなしのほうが飲みやすいですが、肉料理などとはガス入りも相性が良いです。
5 お菓子類コーナー
次は甘いもの好きな人、この指とまれ!お菓子のコーナーをのぞいてみましょう。ペルーの人はおおむね甘いもの好きな人が多いため、お菓子のコーナーは別名「悪魔の誘惑ゾーン」よろしく、子供や女性には危険地帯であります。アメリカやヨーロッパからの輸入商品なども多数あるため、そのコーナーの充実ぶりといったら、いやはや。
しかし、ここでもペルーらしいものに限って探してみましょう。と、早速ありました。チチャモラーダキャンディー。先述したチチャモラーダの味のする飴です。一袋で100円程度、日本への所謂「配る用」のお土産として大活躍しそうですね。
また、ペルーらしい写真の入った大きな板チョコレートですが、ミルク味やレーズン入りなど色々と種類があります。
さらにペルーらしいチョコレートといえば、ぶどうから造ったペルーのお酒ピスコが入ったチョコレート。ウィスキーボンボンならぬピスコボンボンです。また体が温まるホットチョコレート用の板チョコレートも、ペルーらしいロゴ入りで登場。ペルーではクリスマスや元旦、独立記念日など大事なお祝いの際にこの板チョコを湯せんで溶かして、ミルクなどを加えて飲みます。また最近では近隣のアルゼンチンはブエノスアイレスの流行を取り入れて、ホットミルクに板チョコを浮かべて溶かす「サブマリン(潜水艦)」というのみ方もはやっています。
数あるペルーの果物の中で最もお菓子と相性が良いと親しまれているのが、ルクマ(lukuma)です。ルクマのケーキは有名ですが、ウエハースのルクマ味サンドやマシュマロ風チョコレートのルクマクリーム入りなど、ルクマの風味を加えたお菓子は沢山あります。ルクマの味はなんとももったりとした不思議な味なのですが、チョコレートとのコンビネーションは最高の味わいを醸し出します。
こちらも一ひねりしたお土産として喜ばれそうです。
6 乳製品コーナー
さて、乳製品のコーナーに差し掛かりました。乳製品はなかなか日本には持ち帰りが難しいですので、ペルー滞在中にご賞味いただきたいのが、ルクマ味のヨーグルトジュースです。他にもグァナバナ(guanabana)という果物の風味がするヨーグルトジュースもさっぱりとしていておすすめです。
7 パンコーナー
すぐ隣のパンのコーナーには、カモーテのパンがありました。ほんのりと甘く子供たちに人気のあるパンでもあります。なにもつけずにそのままお召し上がりください。他にも、とうもろこしのパン(pan maiz)もまろやかな味わいで食べやすいです。
8 日用品コーナー
食べるもの、飲むものばかりで少々食傷気味という方へ(何しろ筆者が食べること大好きなもので)・・・・ちょっと目先を変えて、洗髪料や石鹸といったコーナーでそれこそさっぱりとしましょう。こういったところにもちゃんとあるんですよねえ・・・マンサニージャのシャンプー。髪への負担が非常に少ないと言われています。ちゃんと子供用にさらに低刺激のものも販売されているんですよ。
日本でも最近話題のアンデスの恵み、「ローズヒップ」の石鹸・・・これで洗えばさらに美人に磨きがかかること請け合い!?です。ローズヒップは、お肌のハリを良くするアンデスの魔法といわれております。
おっとこんなものまでいいのか・・・やはりデリケートな部分への刺激が少ないマンサニージャのエキスを配合したトイレットペーパー。このこだわりには脱帽です。
8 ハーブティーコーナー
日本ではすっかり定着したハーブティーですが、ペルーでは古来より薬草を煎じて目的に合わせて飲み合わせる文化がありました。それは現代にも受け継がれ、息づいていて、ペルーの人々の生活に欠かせないものであります。
例えばマンサニージャ(mansanilla).。消化作用を促したり、痰がからんだ際や咳き込んだ際に発作を抑えるといわれています。つわりに苦しむ妊婦のホルモンにも優しく働きかけるので効果的だとか。
ウーニャデガト(una de gato キャッツクロウ)も免疫性を高めたり、ホルモンのバランスを良くするのに最適なお茶といわれています。また、関節痛や筋肉痛などの痛みのある人には必須のハーブティーで、運動後などに筆者も愛飲しています。
アニス(anis)のハーブティーも消化作用を促すといわれ、特にミントと合わせた種類は、食後に飲むと胃もたれを防いでくれます。これに消化作用を促す薬草をさらに加えたのが、その名もDigestivo(消化を促すというスペイン語の意)として売られています。油っぽい食事や食べすぎ・飲みすぎの後にすうっと胃をすっきりさせてくれます。
その他にも、喘息やのどの痛みを改善する働きのあるものや女性の生理痛を和らげてくれるハーブティー、体内の脂肪を燃焼させダイエット効果のあるハーブティーなど沢山の種類があります。お味はどれも自然の薬草からつくられていますので薬っぽい・・・ですが、目的に応じた飲み方をすれば、体の中からきれいになれることお約束。是非お試しください。
余談ながら、ペルーでは薬っぽい味わいを苦手として、好みの量の砂糖を入れて飲む人が多いです。ダイエット効果を期待して、Dietaというハーブティーに砂糖を山盛り加えてせっせと飲んでいる女性をみて違和感を覚えるのは筆者だけでしょうか?
9 酒類コーナー
南米のワインの産地というと真っ先にチリやアルゼンチンのメンドーサを思い浮かべる人も多いはず。実際ペルーにも両国から様々な種類の赤・白ワインが入ってきております。また旧植民地の宗主国であるスペインのワインも沢山見受けられます。では、ペルーのワインはないのか?ちゃんとあります。OcucajeやTacamaといったワイナリーが有名ですが、その中でも先述したアルゼンチンやチリワインにもひけをとらない味わいでおすすめできるのが、Tacamaの白ワイン Blanco de blanco と赤ウィンSeleccion Especialという種類です。
またコーナーの一角に威容を放っているのが数十種類に渡るピスコです。ピスコはぶどうから造られた蒸留酒で、アルコール度数が約25度です。味わいもぶどうの収穫年や種類、ボデーガによって様々です。ピスコについては、近日発表する「ピスコ博物館」の別項目にゆずりますが、そのままだとかなり強いお酒であることは明記しておきましょう。
そこでペルーのピスコを世界的に有名にしているピスコサワーの登場です。これはピスコを使ったカクテルでピスコに卵の黄身とレモン、砂糖を加えてシェイクした飲み物で、レモンの酸味と砂糖の甘さがピスコの独特の味わいとマッチして非常に飲みやすいです。見た目にもキレイなカクテルですので、女性にもおすすめです。このピスコサワーはペルー滞在中一度は必ず飲んでみる機会に恵まれるかと思いますが、お味が気に入いった方は、日本帰国後も手軽に作れるピスコサワーの粉末とというのも、手に入ります。
10 肉類
そのワインやピスコ、またビールといったお酒のおつまみに肉類のコーナーに超がつくおすすめのペルーならではのものがあります。その名はアントィクーチョデコラソン(Anticucho de Corazon)といい、牛の心臓にたれをつけて串焼きにしたものです。少々固めですが、これにアヒ(aji)という辛めのとうがらしのソースをつけて食べると、お酒が益々すすむこと請け合いです。
11 インスタント食品類
最後に、ペルーを旅行してペルー料理の魅力にトリツカレタ方には、ご旅行後も日本でペルーの味を楽しめるような品々をお持ち帰りになられることをおすすめします。
例えばペルーのオリジナルソース、アヒのペーストの缶詰。例えばカレーのルーを作る際に、野菜を煮込む段階でこのアヒを少し加えるとぴりっとした辛味がさらに引き締まります。
缶詰といえば、マラクヤやビタミンCの爆弾といわれているカムカムのジャムなども手軽に持ち帰れますね。パンにビスケットにと独特の酸味が非常に良く合います。
またチチャモラーダやマラクヤジュースの粉末や代表的なペルー料理のレトルトなども、話の種にも一工夫したお土産になりそうです。
広い店内の品々を駆け足で見てまいりましたが、時間にゆとりのあるかたは2階のフロアを占める生活雑貨や文房具、子供用のおもちゃなどのコーナーものぞいてみてください。
アメリカからの輸入品の多さや物価と比べた場合の文房具の値段など、色々な局面が見えてくると思います。
12 レジにて
さあ、ひとまず掘り出し物の買い物終了ということでレジに向かいましょう。レジはカハ(caja)といいます。おっと最後の最後まで気を抜けない!レジにもありました。ペルーらしいもの。シュガーレスガムと飴のチチャモラーダ味です。レジでは現地通貨ソルはもちろん、アメリカドルからでも支払いが出来ます。その際レジの女性が「ボレータ・オ・ファクトゥーラ(Boleta o facutura ?)」と聞いてきますが、簡単なレシートで結構ですという意味の「ボレータ」と答えておきましょう。
支払いが済んで帰る際に、レセプションで荷物を預けた方は受け取り忘れないようにしましょう。
というわけで、スーパー探検いかがでしたでしょうか?お土産もの店にはない掘り出し物に出会えましたか?まだまだ筆者の知らない品々が隠れているかもしれません。そういう品々をこれを読んでくださっているあなたが見つけてくれることを願いながら、この辺でお終いにさせていただきます。 |