ボリビア側からティティカカ湖を満喫
プーノ〜ラ・パスへ、ハイドロホイールの旅
標高3890m、汽船の航行する湖では世界一の高所にあるティティカカ湖、日本の富士山よりも高く、大きさは琵琶湖の12倍(8300ku)、インカ初代皇帝マンコ・カパックがその妹ママ・オクリョと共に降り立ったという伝説の湖だ。
その伝説ゆえ、インクを垂らしたように青く、冷たく澄んだ水を湛えたこの湖は、どこか神秘的でロマンを感じさせずにはいられない。
ティティカカ湖は、ペルーとボリビア国境にまたがっており、ペルー側60%、ボリビア側40%(ボリビア人によると、ペルー55%、ボリビア45%と、若干の違いがある)に位置している。
ペルー側からの観光では、湖上にトトラ(葦)を積み重ねて作った浮島・ウロス島をはじめ、手製の織物で有名なタキーレ島、アマンタニ島などのツアーが有名だが、ここでは、バスとハイドロホイールというボートを利用し、プーノから国境を越えたボリビア側から見たティティカカ湖ツアーを紹介したい。
午前7時過ぎ、ツアー会社の係員がプーノの各ホテルで観光客をピックアップ、車で集合場所の広場まで送迎し、この広場で観光バスに乗り換える。
観光客を乗せたバスは、左手にティティカカ湖、右手に山々を望む舗装道路を一直線に走り抜ける。ガイドの説明を聞きながら、チュキート、アコラ、イラベの町を通過し約1時間20分、最初の休憩場所、フリに到着する。トイレ休憩(トイレを利用する場合、S./0.50が必要)を兼ねた10分間の停車後、一路、国境の町ユングーヨヘ(約1時間10分)。
ユングーヨに到着後、観光客はバスを降り、まず、米ドルやソル(ペルー通過)からボリビアの通貨、ボリビアーノに両替をする。その足で、ペルー側のイミグレーションへ行き各自、出国手続きを行い、歩いて国境を通過、ボリビア側のイミグレーションで、今度は、入国手続きを行う。ここで注意したいのはボリビア入国に対し日本人は、出入国カードの他に、パスポートのコピー(写真の貼ってあるページ)が必要となること(ペルー側、ボリビア側ともにコピーをする店があるが、稀に閉まっていることがあるので、予め用意しておいたほうがよい)。
全員の入国審査が済むと、ペルー側の旅行会社のサービスは終了。バスを乗り換え、ガイドもボリビア側の旅行会社が手配したガイドに代わる。
国境の町から約15分で、ティティカカ湖観光の拠点となる町・コパカバーナに到着。
16世紀、スペイン人はこのコパカバーナを聖地にするため、4つの礼拝堂からなるムーア・スタイルの立派なカテドラルを建設、ボリビアで最も古い祭壇が置かれている。
この日は日曜日、聖地であるコパカバーナには、各地から礼拝に訪れる人たちが多く、カテドラルの周りにはさまざまな露天が出店し、魔よけの飾りを施した自家用車やトラックも多く、賑わいをみせていた。
ガイドの案内でカテドラルや町を30分ほど観光の後、すぐ側にある観光船の出航する船着場へ移動し、ハイドロホイールでティティカカ湖観光へ出発した。時間は12時を少し回ったところだった。
ハイドロホールは、約30人が乗船できるモータボート、船内の操舵席の後ろには、ティティカカ湖の地図が描かれたボードがあり、観光客ルートが示されている。ガイドは、そのボードを利用して英語、スペイン語の両語で観光客に対し説明をする。
太陽の光でキラキラと輝く真っ青な水面を滑るように航行するハイドロホイールは、約40分で最初の観光地、月の島へ到着した。
月の島では約40分間、小高い丘の中腹まで階段を上り、ガイドの説明を聞きながら石で組まれた神殿跡などの遺跡を見学。丘の上から見たティティカカ湖は、湖面に巨大な雲が接触し、その上には青い空が広がっていた。
次に向かったのは、このルートの目玉である太陽の島。月の島からは10分ほどの場所にあり、マンコ・カパックとママ・オクリョはこの島に降り立ったといわれるインカ発祥の聖なる場所である。段々畑に覆われたこの島には、ジャガイモやキヌア、マメなどを栽培し、ティティカカ湖に生息するトゥルチャ(マス)やペヘレイといった魚を捕って生活しているアイマラ系インディへナが住んでいる。
月の島同様、小高い丘を登ってゆく観光である。約1時間30分、途中、レストランに立ち寄り、キヌアのスープとペヘレイのフライの昼食を摂り、水源がどこにあるのか分からないという「若返りの泉」などを見学した。
太陽の島を出発すると、ハイドロホイールは、約1時間かけてトトラ(葦)を積み重ねて作った浮島・ウロス島方面へと向かってゆく。船内では乗船客に対し、ボリビアの地酒・シンガ二を炭酸飲料で割ったカクテル「チュフライ」をサービス、また、ティティカカ湖観光の証明書やバルサと呼ばれる葦で作った小船のミニチュアがお土産として配られた。
ウロス島近くまでやってくると、乗船客は救命胴衣を着用し、ハイドロホイールから3、4名ずつに分かれて木製の手漕ぎのボート(バルサの場合もある)に乗り換える。
手漕ぎのボートに揺られながらウロス島へ到着。ペルー側にあるウロス島ほど規模は大きくはないが、この浮島に住む人たちの生活が伺える生活用品などを見せてもらうことができる。
手漕ぎボートでハイドロホイールまで戻り、約20分航行すると、ティティカカ湖観光の終点ウアタハタに到着する。
ここでは、トイレ休憩を兼ねアルティプラーノ博物館という小さな博物館を見学する。カセットテープ(日本語テープも有る)によるボリビアとティティカカ湖についての説明を聞くことができる。
午後6時、ティティカカ湖にオレンジ色の夕日が落ち始めた頃、バスはラ・パスへと向かう。
※ ウアタハタからラ・パスまでは、約1時間30分。ハイドロホイールでのトータルの観光時間は12時間から12時間30分。 |